こんにちは。間取り変更を伴う大規模なフルリノベーションから、ライフスタイルに合わせた空間デザインまで、お住まいをトータルでお手伝いする「総合リフォームの松美装」です。
お部屋の模様替えやリフォームを考える際、多くの方が真っ先にこだわるのは「壁紙(クロス)の色柄」や「フローリングの素材」ではないでしょうか。面積が大きく、視界に入りやすい壁や床は、空間の印象を決定づける主役と言えます。
しかし、どんなに美しい壁紙を選び、高級なフローリングを敷き詰めても、「ある部分」のデザインや色使いを間違えてしまうと、せっかくの洗練されたお部屋が野暮ったく見えてしまうことがあります。
その重要な役割を担っている縁の下の力持ちが、壁と床の境目に取り付けられている細長い板、「巾木(はばき)」です。
今回は、壁や床の全面的な張り替え工事に伴い、既存の古い巾木を撤去し、最新の薄型・ホワイト系の巾木へと交換した施工事例をご紹介いたします。
「たかが数センチの板」と侮るなかれ。巾木が持つ建築上の重要な役割から、お部屋を広く見せる色選びのコツ、そして毎日の面倒なお掃除を劇的にラクにする最新建材の秘密まで、たっぷりのボリュームで徹底解説いたします。
そもそも「巾木(はばき)」とは?家を守る3つの重要な役割
ご自宅の壁と床のぶつかる角の部分を見ていただくと、ぐるりと部屋を一周するように細い板が打ち付けられているはずです。これが「巾木」です。
「見た目のアクセントのために付いているの?」と思われるかもしれませんが、実は日本の住宅建築において、巾木はなくてはならない非常に重要な機能を持っています。
1. 壁と床の「隙間」を隠すため
これが最大の理由です。家を建てる際、大工さんは壁と床を隙間なくピタッとくっつけて施工しているわけではありません。フローリングなどの木材は、季節の温度や湿度によって呼吸をし、わずかに膨張したり収縮したりします。もし壁にピッタリとくっつけて床を張ってしまうと、木が膨張した時に逃げ場がなくなり、床が盛り上がったり鳴ったりしてしまいます。
そのため、あえて壁と床の間には数ミリから数センチの「隙間(逃げ代)」を空けて施工するのが正しい建築方法なのです。巾木は、その構造上どうしてもできてしまう隙間を上から綺麗に隠すという、極めて重要な役割を担っています。
2. 衝撃から壁のクロスを保護するため
毎日の生活の中で、掃除機をかける時にヘッドが壁にガンガンとぶつかったり、お子様のおもちゃが当たったり、足のつま先が触れたりすることがあります。もし巾木がなく、壁紙が床まで直接貼られていた場合、すぐに壁紙の下の方が破れたり、黒ずんだりしてしまいます。巾木は、こうした日常のダメージから壁を守る「バンパー」の役割を果たしています。
3. 外気やホコリの侵入を防ぐため
壁と床の隙間を巾木でしっかりと塞ぐことで、壁の裏側(床下)から冷たい隙間風が入り込んでくるのを防ぎ、同時に部屋のホコリが壁の裏に落ちていくのを防ぐ役割も持っています。
このように、巾木はお家を長持ちさせ、快適に過ごすための必須アイテムなのです。
施工前(BEFORE):空間を分断してしまうグレーの巾木
巾木の重要性をご理解いただいたところで、今回ご依頼いただいたお住まいの、施工前の様子を見てみましょう。

壁と床の境目に、グレーの巾木がしっかりと取り付けられていました。
以前の内装では、フローリングの色合いに対して、あえて目立つグレーの巾木が選ばれていました。
もちろんこれも一つのデザインですが、壁(白系)と床(茶系)の間に、全く別の色(グレー)の太いラインが入ることで、視覚的に空間がハッキリと「分断」されてしまっています。
壁と床の境界線が強調されると、人間の目はそこで空間の広がりがストップしたように錯覚してしまい、結果的にお部屋の天井が少し低く、空間全体が狭く感じられてしまうというデメリットがあります。
今回は、壁紙(クロス)と床のフローリングを新しく明るいトーンへと張り替える大規模なリフォームであったため、「せっかくなら巾木も新しい内装に合わせて交換し、より洗練された空間にしましょう」とご提案させていただきました。
なぜ壁や床の張り替え時に「巾木」も交換すべきなのか
「巾木自体は壊れていないのだから、そのまま再利用できないの?」というご質問をいただくことがあります。
物理的には残すことも可能ですが、壁紙や床を張り替える際には、原則として巾木も一緒に新しいものへ交換することを強くおすすめしております。
古い壁紙を剥がす際、どうしても巾木の上部に乗っている壁紙の切れ端や、隙間を埋めていたコーキング材(ボンドのようなもの)が綺麗に取りきれず、ガタガタになってしまいます。また、新しいフローリングを張る際にも、既存の巾木が邪魔になって端の処理が美しく仕上がりません。
巾木を一度綺麗に撤去し、新しい壁紙と床を端までしっかりと施工した上で、その上から新しい巾木をピシッと被せて固定する。これが、最も美しく、長持ちするプロの施工手順なのです。
後から巾木だけを交換しようとすると余計な手間と工事費がかかってしまうため、内装リフォームのタイミングで一新するのが最も賢い選択と言えます。
施工後(AFTER):大建工業の薄型巾木で、広がりと清潔感を
古い内装をすべて撤去し、新しい壁紙と床材に合わせて、こだわりの巾木を設置いたしました。
空間が見違えるようにスッキリと美しくなった、アフター写真をご覧ください。


いかがでしょうか。
以前のグレーの巾木から、真っ白な新しい壁紙に完璧に溶け込む「モノホワイト」というカラーの巾木へと変更いたしました。
壁の色と巾木の色を同化させることで、床から天井へ向かって視線が遮られることなくスムーズに抜けるようになります。境界線が消え去ったことで、壁の面積が実際よりも広く感じられ、天井が高く、開放的なお部屋へと劇的な変化を遂げました。
現代のシンプルでモダンなインテリアにおいては、このように「巾木の存在感を極力消す」という手法が最も人気を集めています。
採用素材の驚きの機能:大建工業『MT7009-11』の7mmの魔法
今回お客様にお選びいただいたのは、国内トップクラスの建材メーカーである大建工業(DAIKEN)の巾木(品番:MT7009-11)です。
この製品を強くおすすめしたのには、色が美しいという理由だけでなく、毎日の暮らしを劇的に快適にする「ある秘密」が隠されているからです。
2枚目のアップの写真をご覧ください。
この巾木、横から見た時の厚みが「わずか7mm」しかありません。
昔からある一般的な住宅の巾木は、厚みが9mmから15mmほどある分厚いものが主流でした。皆様も、お掃除の際に「巾木の上に乗ったホコリがなかなか取れない」とイライラした経験があるのではないでしょうか。
巾木が分厚いということは、それだけ「上にホコリが積もる面積(出っ張り)が大きい」ということです。お部屋の四隅をぐるりと囲む巾木の上に溜まったホコリを、いちいち雑巾やモップで拭き取って歩くのは、本当に骨の折れる重労働です。
しかし、この大建工業の7mmの薄型巾木であれば、壁からの出っ張りが極限まで抑えられているため、ホコリが乗るスペース自体がほとんどありません。
日々の生活の中で、巾木の上にホコリが白く積もる不快感から解放され、年末の大掃除の手間も格段に省くことができるのです。
「たった数ミリの違い」と思われるかもしれませんが、家中のすべての巾木の掃除がなくなると考えれば、これほど家事の時短に貢献してくれる優れた建材はありません。
細部にこそ宿る、リフォームの真の価値
すべての施工を終え、お部屋全体を見渡した写真がこちらです。

明るい木目調のフローリング、真っ白で清潔感のあるクロス、そしてその2つを美しく、かつ静かに繋いでいるモノホワイトの薄型巾木。
それぞれの色が喧嘩することなく、見事な統一感を持って調和しており、とてもスッキリとした上質な空間に仕上がりました。
「神は細部に宿る」という言葉が建築の世界にはありますが、まさに巾木のような「目立たない細部の部品」にどれだけこだわるかによって、リフォーム後の空間の洗練度は天と地ほど変わってきます。
壁紙や床材のカタログを選ぶ際、最後の最後で「巾木はどうしますか?」と聞かれて適当に決めてしまう方が多いのですが、ここを少しだけ意識するだけで、お部屋のクオリティは間違いなくワンランク上のものになります。
松美装では、壁や床の大きな面積のコーディネートはもちろんのこと、巾木の色や厚み、ドアの枠の色、コンセントプレートのデザインに至るまで、お客様が気づきにくい細部にまでプロの視点でしっかりと寄り添い、最高のご提案をさせていただきます。
「壁紙を張り替えるついでに、ホコリが溜まらない巾木に変えたい」「今の床の色にはどんな巾木が合うのか教えてほしい」「一部屋だけのリフォームでも相談できる?」
そのようなご要望や疑問がございましたら、どうぞいつでもお気軽に私たち松美装にご相談ください。
お見積りや現地調査は、すべて無料で行っております。カタログだけでなく、実際の建材のサンプルをお持ちして、お客様のお住まいに最適なプランを一緒に考えさせていただきます。
見えない隙間を守り、空間を美しく引き締める。そんな「巾木」の交換から、お住まいの快適な暮らしを見直してみませんか。皆様からのご連絡を、スタッフ一同、心よりお待ちしております。
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