こんにちは、総合リフォームの松美装です。お住まいの中で、ご家族が毎日出入りし、お客様を最初にお迎えする非常に重要な空間が玄関です。玄関はまさにその家の顔であり、玄関の扉を開けた瞬間に目に飛び込んでくる明るさや清潔感は、お住まい全体の第一印象を決定づけると言っても過言ではありません。
しかし、玄関は外からの砂埃や泥汚れが持ち込まれやすく、また靴に染み付いた湿気やニオイがこもりやすいという過酷な環境にあります。そのため、長年生活していると壁紙が徐々に黒ずんで薄暗い印象になったり、湿気の影響でクロスが剥がれてきたりといったトラブルが非常に多く発生する場所でもあります。
今回から全3回にわたり、築38年という年月が経過したマンションの一室を、内装から水回りまですべて真新しく蘇らせた大規模なフルリフォームの現場を連続してご紹介してまいります。連載の第1弾となる本日は、お住まいの入り口である玄関のクロス張り替え工事の全貌をお届けいたします。どんなに古い壁でも新築のように美しく仕上げるプロの下地処理の極意について、たっぷりのボリュームで詳しく解説いたします。なお、第2弾では水回り空間を、第3弾では洋室2部屋のリフォームをご紹介する予定ですので、そちらもどうぞご期待ください。
施工前:築38年のマンションに見られるクロスの激しい剥がれ
まずは、今回フルリフォームのご依頼をいただいたマンションの、施工前の玄関の様子を見てみましょう。

こちらのマンションは、建物の外観こそしっかりと修繕され綺麗に保たれていましたが、お部屋の中に一歩足を踏み入れると、築38年という長い歴史を感じさせる激しい経年劣化が至る所に現れていました。特に玄関におきましては、下駄箱の上部にあたる壁面のクロスが広範囲にわたってペロリと剥がれ落ちてしまっている状態でした。
壁紙がこのように大きく剥がれてしまう最大の原因は、壁紙を壁の石膏ボードに貼り付けている専用の接着剤の寿命によるものです。壁紙用の糊は、一般的に10年から15年程度で接着力が低下し始めると言われています。そこに玄関特有の湿気や、外気と室内の温度差による結露などが加わることで、糊の劣化がさらに加速し、端の部分から少しずつ壁紙が浮き上がってきてしまうのです。
また、下駄箱の上は鍵や小物を置いたり、手をついたりすることが多いため、物理的な摩擦も加わってクロスが傷みやすい場所でもあります。このように大きく剥がれて裏側の石膏ボードがむき出しになった状態では、いくらお掃除をしても清潔感を取り戻すことはできず、毎日家に帰ってくるたびにため息をつきたくなるような暗い空間となっていました。
作業中:美しい仕上がりを決定づけるパテ処理の極意
これほどまでにボロボロになってしまった壁を綺麗に直すことができるのだろうかとご不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。私たちプロの内装職人の手にかかれば、元の状態がどんなに汚れていても、どんなにクロスが破れていても、見違えるほど美しい新品の壁面へと再生させることができます。その魔法のような仕上がりを支えているのが、クロスを張る前に行う徹底した下地処理の工程です。
クロスの張り替え工事は、ただ古い壁紙の上から新しい壁紙を重ねて貼るようなことは決して行いません。まずは、壁に強力に張り付いている古い壁紙を、カッターと専用のヘラを使って一枚残らずすべて綺麗に剥がし落とす作業からスタートします。この時、壁紙の表面のビニル層だけを剥がし、裏側の薄い紙の層を下地に残すのが職人の正しい技術です。
古い壁紙を完全に剥がし終えると、壁の土台である石膏ボードが姿を現します。長年の生活で壁にぶつけた細かなへこみや、画鋲の穴、さらには石膏ボード同士の継ぎ目の段差など、下地には無数の凹凸が存在しています。新しい壁紙は非常に薄くデリケートな素材であるため、この下地の凹凸をそのままにしてクロスを貼ってしまうと、光の加減で壁の表面にボコボコとした影が浮き出てしまい、非常に見苦しい仕上がりとなってしまいます。
そこで職人は、パテと呼ばれる粘土のような充填材を使用して、壁のすべての凹凸を平らに埋めていくパテ処理という極めて重要な作業を行います。ヘラを使ってパテを薄く均一に塗り広げ、壁の段差を完璧に無くしていきます。パテが完全に乾燥して硬くなった後、専用のサンドペーパーを使って壁全体を研磨し、指の腹で撫でても一切の引っ掛かりを感じない、まるでガラスのように滑らかな鏡面を作り出します。この見えないパテ処理の工程にどれだけの手間と時間をかけられるかが、最終的なクロスの美しさと寿命を100パーセント決定づけると言っても過言ではありません。
施工後:ルノンの壁紙が創り出す明るく広々とした玄関
完璧な下地処理を終えた滑らかな壁面の上に、熟練の職人が空気を一切入れないよう専用のハケとローラーを使って新しいクロスを丁寧に張り込んでいきました。暗く剥がれ落ちていた玄関がどのように生まれ変わったのか、施工後の様子をご覧ください。

かつてのボロボロだった壁の面影は完全に消え去り、一点の曇りもない真っ白で美しい玄関空間が完成いたしました。剥がれていた下駄箱の上はもちろんのこと、天井から床の巾木に至るまで、すべての壁面が新しいクロスで包み込まれています。
今回、玄関の壁と天井のクロスに採用いたしましたのは、国内大手壁紙メーカーであるルノンの製品です。ルノンの壁紙は、シンプルで飽きのこない美しい織物調のエンボス加工が特徴であり、住宅の内装において非常に高い人気を誇っています。
玄関という場所は、窓がなく外からの自然光が入りにくい間取りになっていることが多いため、どうしても空間全体が暗く重たい印象になりがちです。しかし、今回のように明るい純白のクロスを壁と天井の全面に施工することで、玄関の照明の光がクロスの表面で柔らかく乱反射し、空間の隅々まで光が行き渡るようになります。これにより、実際の床面積以上に玄関が広く、そして高く感じられるという素晴らしい視覚効果を生み出すことができるのです。毎日ご家族が気持ちよく外出でき、疲れて帰ってきた時にもホッと心が明るくなるような、理想的な玄関へと劇的な変化を遂げました。
壁紙の張り替えで暮らしの気分をデザインする
今回はマンション全体のフルリフォームに伴う玄関の全面張り替えをご紹介いたしましたが、クロスの張り替え工事は、お客様のご予算やご希望に合わせて非常に柔軟に対応できるお手軽なリフォームです。
例えば、今回のように壁も天井もすべて白で統一して空間を広く見せるベーシックな手法はもちろんのこと、玄関の壁の一面だけに全く違う色やレンガ調などの柄物の壁紙を貼るアクセントクロスという手法も大変おすすめです。一面だけをアクセントクロスにするだけで、玄関がまるで美術館のギャラリーのような洗練されたおしゃれな空間へと一変し、訪れるお客様に強い印象を与えることができます。
また、お住まい全体を一度に張り替える必要はありません。来客の多いリビングの壁紙だけを新しくしたい、あるいはタバコのヤニ汚れがひどい天井のクロスだけを張り替えたいといった、お部屋ごとや部分的な張り替えのご依頼も大歓迎です。クロスを新しくするだけで、お部屋のニオイも一掃され、まるで新築の家に引っ越してきたかのような新鮮な感動を味わうことができます。
我が家の玄関にアクセントクロスを貼るとどのような雰囲気になるのか見てみたいというご要望や、ルノンのカタログからお気に入りの柄を選びたいというご相談、そしてリビングだけの張り替えで費用がどれくらいかかるのか詳細な見積もりが欲しいといったお問い合わせはいつでも無料で承っております。
お客様の毎日の暮らしがもっと色鮮やかで心地よいものとなるよう、経験豊富なスタッフがプロの視点から最適な内装プランをご提案させていただきます。少しでも壁紙や内装について気になることがございましたら、どうぞいつでもお気軽に私たち松美装までお問い合わせください。皆様からのご連絡を、スタッフ一同心よりお待ちしております。次回の連載第2弾、水回り空間のフルリフォーム編もぜひお楽しみにしてください。
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