こんにちは、総合リフォームの松美装です。お住まいの内装リフォームを検討される際、リビングや寝室といった生活空間の壁紙や床材には目が行きがちですが、普段は扉に隠れている押入れやクローゼットなどの収納スペースの床については、状態を詳しく確認する機会が少ないのではないでしょうか。
実は、家の中で最も過酷な環境に置かれている床の一つが、この収納スペースの床なのです。収納の内部は空気が滞留しやすいため湿気が溜まりやすく、さらに重い衣装ケースや季節外れの家電、そして大量の布団などが長期間にわたって同じ場所に置かれ続けます。この湿気と継続的な荷重という二つの要因が重なることで、収納の床には想像以上の負担がかかっています。
今回は、賃貸物件の内装工事において、居室の床材の張り替えと同時に、傷みが進行していた収納の床を根本から頑丈に補修した施工事例をたっぷりのボリュームでご紹介いたします。床が沈む原因となる下地の問題や、既存の床を剥がさずに強度を高める捨て貼りというプロの大工技術について、詳しく解説してまいります。
施工前、湿気と荷重で限界を迎えていた収納の床
まずは、今回補修のご依頼をいただいた賃貸物件の、施工前の収納の様子を見てみましょう。

こちらはクリーニングが入る前の状態の収納の床です。当初の現地調査の段階では、全体的な表面の汚れやカビが目立っていたものの、床そのものにそこまで深刻な傷みがあるようには見えませんでした。
しかし、室内の壁紙や他の部分の施工を進める中で、収納の床を改めて入念に確認したところ、非常に危険な状態であることが判明いたしました。足で軽く踏み込んでみると、床板がベコベコと沈み込み、今にも抜けてしまいそうな嫌な感触があったのです。
原因を調査したところ、この収納の床には非常に薄いベニヤ板がたった1枚敷かれているだけでした。昔の住宅の押入れなどでは、コストを抑えるためにこのような薄いベニヤ板が床材として使われているケースが頻繁に見受けられます。薄いベニヤ板は、長年の間に収納内部にこもった湿気を吸い込んで柔らかくなり、そこに重い荷物の荷重がかかり続けることで、徐々に強度が失われて波打つように変形してしまいます。このまま新しい入居者様が重い荷物を運び込んだ場合、床が抜けて荷物が破損したり、お怪我をされたりする重大な事故に繋がる恐れがありました。
作業中、厚みのある合板を使用した捨て貼りで強度を復活
収納の床の下を支えている木材の骨組みである根太自体には、幸いにも腐食などの傷みは見られませんでした。そのため、骨組みからすべて解体する大掛かりな工事は必要ないと判断し、現在の床の上から新しい木材を重ねて補強を行う捨て貼りという工法を採用することにいたしました。

写真をご覧いただくと、古い床の上に新しい綺麗な木の板が隙間なく敷き詰められているのがお分かりいただけるかと思います。これが捨て貼りの工程です。
今回使用したのは、これまでの薄いベニヤ板とは比較にならないほど厚みと強度を持った構造用合板です。この分厚い合板を、床の寸法に合わせて正確にカットし、下で支えている根太の骨組みに向かって長いビスでしっかりと打ち込んで固定していきます。ただ板を乗せるだけでなく、床全体の強度を均一に高めるために、板の継ぎ目が一直線に並ばないように配置をずらして張っていくという大工ならではの細やかな配慮が施されています。
この捨て貼りの工程により、床のベコベコとした沈み込みは完全に解消され、大人が強く飛び跳ねてもビクともしない、極めて頑丈で安心できる新しい床の土台が完成いたしました。見えなくなる部分の土台作りにどれだけの手間をかけられるかが、何十年も安心して使える収納空間を創り出すための最大の鍵となります。
施工後、居室と同じフロアタイルで美しく仕上げた収納
頑丈な合板の土台が完成した後は、いよいよ表面の仕上げ工程へと移ります。

見違えるように美しく、清潔感あふれる収納の床が完成いたしました。仕上げの床材には、手前の居室部分に使用するものと全く同じ明るい木目調のフロアタイルを採用しております。
フロアタイルは、塩化ビニルという素材で作られた非常に硬く耐久性に優れた床材です。表面には本物の木のようなリアルな凹凸が施されており、傷や汚れに強いため、重い衣装ケースを引きずって出し入れしても床が傷つく心配がありません。また、水を弾く性質があるため、万が一収納内部に結露が発生しても、サッと雑巾で拭き取るだけで簡単にお手入れができます。
収納の内部を居室と同じ床材で統一することで、扉を開けた時に空間が奥まで連続しているように見え、お部屋全体を広くスッキリと見せる素晴らしい視覚効果が生まれます。賃貸物件においては、収納内部の清潔感は内見に来られた入居希望者様に非常に良い印象を与えるため、空室対策としても極めて有効なリフォームとなります。
居室の施工、フローリングの激しい傷みを上貼りで一新
今回の内装工事では、収納の床だけでなく、居室全体の床のリフォームも同時に行わせていただきました。

こちらは居室の施工前の様子です。長年の生活によってフローリング全体に黒ずんだ汚れが染み付き、窓際や人の出入りが多い入り口付近を中心に、表面のコーティングが剥がれて木材がささくれているなど、所々に激しい傷みが見受けられました。このような状態のフローリングを修復するためには、すべてを剥がして張り替えるか、既存の床の上から新しい床材を重ねて貼る上貼りという選択肢があります。
今回は、費用と工期を最小限に抑えつつ、最大限の美しさを引き出すために、収納の床で行ったのと同じ捨て貼りの工程を居室全体にも施し、その上にフロアタイルを上貼りするという手法を採用いたしました。傷んだフローリングの上に直接フロアタイルを貼ると、既存の床のささくれや凹凸が表面に浮き出てしまうため、一度薄い合板を居室全体に捨て貼りして完全に平らな新しいキャンバスを作り出し、そこに強力な接着剤でフロアタイルを1枚1枚丁寧に貼り詰めていくという非常に手間の掛かったプロの施工です。

施工後の別アングルからの写真となりますが、見違えるように明るくモダンな洋室へと生まれ変わりました。フロアタイルは本物の木材のように1枚ずつ独立した長方形のタイルになっているため、木目の向きを計算しながらランダムに貼り合わせていくことで、無垢材のフローリングと見間違えるほどの高級感と自然な風合いを演出することができます。
元の傷んだフローリングの面影は完全に消え去り、清潔感に満ちた新築同様のお部屋が完成いたしました。フローリングをすべて解体して張り替える工事に比べて、廃材の処分費用や大工の作業日数を大幅に削減できるため、賃貸物件のオーナー様にとっても非常にコストパフォーマンスに優れた賢いリフォーム手法と言えます。
収納の床補修からクローゼット変更までお任せください
ご自宅の押入れに重い荷物を入れた際、床が少し軋む音がしたり、足で踏むとわずかに沈むような感覚があったりする場合は、今回ご紹介した事例と同じように、床の下地材が湿気や荷重で限界を迎えているサインかもしれません。床が完全に抜けてしまってからでは、下地の骨組みまで破損して大掛かりな修復工事が必要となってしまうため、少しでも違和感を感じたら早めにプロによる補強を行うことが大切です。
私たち松美装では、今回のような収納の床の捨て貼りによる補強工事はもちろんのこと、使い勝手の悪い昔ながらの押入れを、ハンガーパイプを取り付けた現代風のクローゼットへと作り変える工事や、お部屋のフローリングの傷みをフロアタイルで美しく修復する上貼り工事など、内装に関するあらゆるお悩みに幅広く対応しております。
傷んだ床を直すのにどれくらいの費用がかかるのか見積もりが欲しい、どのようなデザインのフロアタイルがあるのかカタログを見てみたいといったご相談はいつでも無料で承っております。現地への訪問調査とお部屋の寸法測定、そして詳細なプランニングもすべて無料で行っております。
お客様の毎日がもっと安全で、心から快適に過ごせる美しい空間を取り戻すために、経験豊富なスタッフが確かな技術と真心を込めてサポートさせていただきます。お住まいの内装や収納について少しでも気になることがございましたら、どうぞいつでもお気軽に私たち松美装までお問い合わせください。皆様からのご連絡を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
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