こんにちは。間取り変更を伴う大規模なフルリノベーションから、ライフスタイルに合わせた空間デザインまで、お住まいをトータルでお手伝いする「総合リフォームの松美装」です。
お家にお客様をお招きした時、一番最初に目に入る場所。そして、ご家族が毎日「いってきます」と出かけ、「ただいま」と帰ってくる場所。
それは、お家の顔とも言える「玄関」です。
玄関のインテリアを新しくしようと考えた時、多くの方は壁紙(クロス)を明るくしたり、シューズボックス(靴箱)を新しくしたりすることを思い浮かべるかもしれません。
しかし、玄関の印象を決定づける上で、床のフローリングと同じくらい、あるいはそれ以上に重要な役割を果たしている「ある部材」が存在することをご存知でしょうか。
それが、本日ご紹介する『上がり框(あがりかまち)』です。
今回は、玄関の上がり框と廊下のフローリングを同じシリーズの製品で統一し、昔ながらの玄関を、パッと明るく洗練されたモダンな空間へと生まれ変わらせた施工事例をご紹介いたします。
上がり框が持つ重要な役割から、空間を広く見せる視覚的なテクニック、そして複雑な形状の玄関にも対応できる大工の施工技術まで、たっぷりのボリュームで徹底解説いたします。
そもそも「上がり框(あがりかまち)」とは?
「上がり框」という言葉、建築の専門用語のようであまり聞き馴染みがないという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、日本の住宅にお住まいであれば、毎日必ずこの上がり框を跨いで生活しています。
上がり框とは、玄関の土間(靴を脱ぐコンクリートやタイルの場所)と、お部屋の床(廊下やホール)の「段差」に取り付けられている、横向きの化粧木材のことを指します。
上がり框が担う3つの重要な役割
1. 内と外を区切る「結界」の役割
靴を脱いで家に上がるという日本の独自の生活様式において、上がり框は「外の汚れを持ち込まない清潔な空間」と「外の世界」を明確に区切る、精神的にも機能的にも重要な境界線(結界)の役割を果たしています。
2. 床の断面を隠し、保護する役割
廊下のフローリングを玄関の段差まで張り伸ばした際、その先端(断面)がむき出しになっていては見栄えが悪く、すぐに板が剥がれたり傷んだりしてしまいます。上がり框は、その断面を美しく覆い隠し、人が足を乗せた時の衝撃から床材を保護する役割を持っています。
3. 安全に昇り降りするための足掛かり
玄関の段差を昇り降りする際、私たちは無意識のうちにこの上がり框に体重をかけています。そのため、家の中のどの部材よりも頑丈で、摩擦に強い素材で作られている必要があります。
このように、上がり框は家を保護し、安全な生活を支える非常に重要なパーツなのです。
施工前(BEFORE):どこか懐かしい、昔ながらの玄関風景
上がり框の重要性をご理解いただいたところで、今回リフォームをご依頼いただいたお客様のお住まいの、施工前の様子を見てみましょう。

築年数の経過したマンションの玄関です。ダークブラウンの細いフローリングと、同系色の上がり框が設置されていました。
写真をご覧いただくと、大きな破損やケガに繋がるような危険な箇所は見当たらず、これまで大切にお使いいただいていたことがわかります。
しかし、少し赤みがかったダークブラウンのフローリングと、無垢材のような重厚感のある上がり框の組み合わせは、どうしても「昔ながらの実家のような雰囲気」を醸し出しています。
玄関は自然光が入りにくい間取りであることが多いため、床や框の色が濃いと、光を吸収してしまい、空間全体がどうしても薄暗く、少し狭く感じられてしまうというデメリットがあります。
お客様からは「廊下の床を張り替えるこの機会に、玄関全体をもっと明るく、現代的なスッキリとした空間に変えたい」というご要望をいただきました。
施工後(AFTER):床と框を「統一」することの絶大な効果
古い床材と上がり框を丁寧に取り外し、新しい建材へと一新いたしました。
空間の印象が劇的に、そして洗練された姿へと変貌を遂げたアフター写真をご覧ください。

いかがでしょうか。
以前の重たい印象から一転し、玄関のドアを開けた瞬間にパッと光が差し込むような、非常に明るく清潔感あふれる空間へと大大変身しました。
採用素材:ノダ『FA12R-22WA(アッシュ柄ホワイト色)』
今回、新しい廊下のフローリングと上がり框としてお客様にお選びいただいたのは、建材メーカーであるノダ(NODA)の『アッシュ柄ホワイト色』です。
このリフォームにおける最大の成功の秘訣は、「廊下のフローリング材と、上がり框を、全く同じメーカーの同じカラーシリーズで統一したこと」にあります。
実は、一昔前の住宅では、フローリングは合板のプリント材を使い、上がり框には無垢の木材(あるいは全く違う色の塗装木材)を使うのが一般的でした。そのため、床と框の色や木目が微妙に合っておらず、玄関の段差の部分で視覚的な「分断」が起きてしまっていました。
しかし、現代の建材メーカーは、フローリングの柄と全く同じデザインの上がり框(専用部材)を用意しています。
今回のように、フローリングと上がり框を同じアッシュ柄ホワイト色で統一することで、廊下の奥から玄関の段差の先端まで、木目と色彩が途切れることなく連続します。
この「視覚的な連続性」が生まれることで、境界線が曖昧になり、玄関ホール全体が実際よりもはるかに広く、奥へと続くような開放感を得ることができるのです。
さらに、ホワイト系の明るいカラーは、玄関の限られた照明の光を床面でレフ板のように反射してくれるため、窓のない玄関であっても、空間全体をワントーン明るく見せてくれるという素晴らしい相乗効果があります。
職人技が光る:複雑な形状の上がり框にも対応可能
今回ご紹介した施工事例は、玄関の間口に対して真っ直ぐに上がり框が設置されている「直線型」の玄関でした。しかし、マンションや戸建て住宅の間取りによっては、玄関の形は決して真っ直ぐなものばかりではありません。
「うちの玄関は、上がり框がL字型に曲がっているけれど、同じように綺麗に交換できるの?」「土間を広く見せるために、框が斜めにカットされている変則的なデザインなんだけど…」
そのような複雑な形状の玄関にお住まいの方も、どうぞご安心ください。
上がり框の交換工事は、単にメーカーから送られてきた既製品の木材をポンと置くだけの作業ではありません。現場で働く大工職人の緻密な技術が最も要求される、非常に繊細な工程なのです。
現場に合わせた「ミリ単位のカットと接合」
L字型や斜めの玄関の場合、職人は現場で実際の土間の寸法と角度を正確に採寸し、それに合わせて長い框の木材を専用の電動ノコギリでカットしていきます。
特にL字型の角の部分(コーナー)は、2本の框を45度の角度でピッタリと隙間なく接合しなければなりません。ここでお互いの角度が1度でもずれていたり、長さが数ミリ違っていたりすると、接合部に不格好な隙間ができ、そこからゴミが入り込んだり、歩いた時にガタつきが生じたりしてしまいます。
建物の壁は、必ずしも完璧な直角(90度)で作られているとは限りません。長年の建物の歪みなどで、わずかに角度が開いていることもあります。
そうした現場ごとの微妙な誤差を読み取り、鉋(かんな)やヤスリを使って微調整を行いながら、まるで最初からその形で存在していたかのように美しく納めること。これこそが、経験を積んだプロの職人にしかできない技術の結晶なのです。
直線はもちろんのこと、L字型でも、斜めであっても、お客様の玄関の形状に合わせて完璧な仕上がりをお約束いたしますので、どのような形でも遠慮なくご相談ください。
玄関は「お家の顔」。足元からのリフレッシュをご提案します
廊下やリビングのフローリングを張り替える際、「玄関の上がり框は今のままでいいか」と残してしまうケースも稀にありますが、私たちは原則として「床の張り替えと上がり框の交換はセットで行うこと」を強く推奨しております。
新しいピカピカのフローリングに対して、長年の傷や色あせが残る古い上がり框がそのままになっていると、どうしてもその部分だけが古く浮いて見えてしまい、リフォーム全体の満足度を大きく下げてしまう原因になりかねないからです。
また、古い框を無理に残して新しい床材と高さを合わせようとすると、段差が生じやすくなり、つまづきの原因になるなど安全面でのリスクも高まります。
玄関のドアを開けた瞬間、ご家族やお客様を一番にお出迎えする上がり框。
ここをフローリングと合わせて美しく一新することは、お家全体の空気感を浄化し、日々の生活に心地よい明るさをもたらすための非常に重要な投資と言えます。
松美装では、今回ご紹介したようなフローリングと上がり框の交換工事はもちろんのこと、それに合わせた玄関の壁紙(クロス)の張り替えや、収納力の高い最新のシューズボックスへの交換、玄関ドアのシート貼りなど、玄関周りのあらゆるリフォームに幅広く対応しております。
「廊下の床がフワフワしてきたから、玄関までまとめて綺麗にしたい」「うちの複雑な形の框でも対応できるか見てほしい」「明るい色の床材のカタログを見たい」
そのようなご希望やご不安がございましたら、どうぞいつでもお気軽に私たち松美装までお問い合わせください。
経験豊富なスタッフが実際にお客様のお住まいへお伺いし、玄関の形状や下地の状態をしっかりと確認した上で、最適なリフォームプランを誠実にご提案させていただきます。
概算のお見積りや現地調査は、すべて無料で行っております。
お家の顔である玄関を、足元から美しく、そして安全にリフレッシュしてみませんか。皆様からのご連絡を、スタッフ一同、心よりお待ちしております。
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