こんにちは、総合リフォームの松美装です。お住まいの中で、ご家族の健康を支え、毎日の生活の中心となる場所といえばキッチンです。数十年前の住宅設計においては、キッチンは独立した一つの部屋として奥まった場所に配置されたり、リビングやダイニングとの間に大きな壁や吊り戸棚を設けて、調理中の手元や生活感を隠したりする間取りが主流となっていました。
しかし、現代のライフスタイルにおいてキッチンの役割は大きく変化しています。お料理を単なる家事としてこなす場所から、ご家族と会話を楽しみながら時間を共有するコミュニケーションの場へと進化を遂げているのです。そのため、リビングに向かって視界が開けた開放的な対面キッチンや、ご家族が自然とお手伝いに入りやすいオープンな間取りへのリフォームを希望されるお客様が非常に増えております。
今回は、築28年という年月が経過したマンションにおいて、古くなったキッチンの交換と同時に、視界を遮っていた頭上の吊り戸棚と間仕切り壁を撤去し、開放感あふれる明るい空間へと劇的な変化を遂げた施工事例を、たっぷりのボリュームでご紹介いたします。壁を壊すことのメリットや、収納力を落とさずに空間を広く見せる現代のキッチンの仕組みについて、プロの視点から詳しく解説してまいります。
施工前:収納力と引き換えに圧迫感を生んでいた古いキッチン
まずは、今回リフォームのご依頼をいただいたマンションの、施工前のキッチンの様子を見てみましょう。


ステンレス製のワークトップがどこか懐かしさを感じさせる、築28年という時代背景を映し出した立派なL字型のキッチンです。お料理好きな方がこだわって選ばれたことが伝わってくる、とても広い作業スペースを備えています。キッチンの上部には、天井から吊り下げられた大きな戸棚がぐるりとL字に設置されており、さらにリビングとの境界には下がり壁と呼ばれる天井から突き出した壁が存在しています。
これだけ大きな吊り戸棚があれば、お皿や調理器具、ストックの食材などを大量に収納することができ、実用性の面では非常に優れています。しかし、その圧倒的な収納力と引き換えに、キッチンという空間全体に重苦しい圧迫感を生み出してしまっているのも事実です。リビングの窓から差し込む明るい自然光は、この下がり壁と吊り戸棚によって完全に遮断されてしまい、日中でもキッチンの中だけが薄暗い影に包まれてしまっています。
また、お料理をしている最中は目の前に壁がある状態となるため、リビングのテレビを見たり、ソファでくつろぐご家族と顔を合わせて会話をしたりすることが困難です。お客様も、この孤立したような閉鎖的な空間でお料理を続けることに寂しさと不便さを感じておられ、もっとご家族の気配を感じられる明るいキッチンにしたいという強いご希望をお持ちでした。
施工中:配管を活かしてコストを抑え、壁を解体して光を取り込む
お客様の理想とする開放的な空間を実現するため、古いキッチンをすべて解体し、視界を遮っていた壁を取り払う作業からスタートしました。

こちらは古いキッチン本体と、頭上にあった吊り戸棚、そしてリビングとの間を隔てていた壁を完全に撤去した直後の状態です。壁がなくなった瞬間に、隣のリビングからたっぷりの光が流れ込み、同じ面積であるにもかかわらず空間が驚くほど広く感じられるようになりました。
写真の床付近をご覧いただくと、給水管や排水管などの配管類が露出しているのが分かります。今回のリフォームにおける重要なポイントは、キッチンの配置そのものを大きく別の場所へ移動させるのではなく、元々キッチンがあった同じ位置に新しいキッチンを設置するという点にあります。
キッチンをまったく違う部屋の隅や中央へ大移動させる間取り変更ももちろん可能ですが、その場合は床下に隠れている水やお湯の管、そして排水管をすべて新しい場所まで延長するための大掛かりな配管工事と床の造作工事が必要となり、費用や工期が大幅に跳ね上がってしまいます。既存の配管位置をそのまま活かしながら、頭上の障害物だけを取り除くという今回の手法は、ご予算を賢く抑えつつ、お部屋の印象を根本から変えることができる最もコストパフォーマンスに優れたリフォームの進め方なのです。
吊り戸棚をなくすと収納が足りなくなるという不安への回答
頭上の吊り戸棚をすべて撤去して開放的な対面キッチンにしたいとご相談いただいた際、多くのお客様が共通して抱かれる不安があります。それは、これほど大きな収納棚をなくしてしまって、果たして新しくなるキッチンの収納量は足りるのだろうかという切実な疑問です。
確かに、空間の体積だけで計算すれば収納スペースは減少してしまいます。しかし、現代の最新システムキッチンは、数十年前のキッチンとは比べ物にならないほど収納の効率が進化しているため、まったく心配には及びません。
古いキッチンの足元にある収納は、そのほとんどが観音開きと呼ばれる扉タイプでした。扉タイプの収納は、奥の方にしまったお鍋やお皿を取り出すのが非常に難しく、また上部の空間が空いてしまうため、実際の体積の半分ほどしか有効に活用できていないケースがほとんどです。一方、現代の最新キッチンは、足元の収納がすべて大容量の引き出し式であるスライド収納へと進化しています。
スライド収納は、奥まで引き出すことができるため、一番奥にしまった重いお鍋やフライパンも上から一目で見渡すことができ、腰を深くかがめることなく楽な姿勢で取り出すことができます。さらに、足元の床すれすれのデッドスペースまで引き出しとして活用できるよう設計されているため、空間を縦にも奥にも無駄なく使い切ることが可能です。このように足元の収納効率が劇的に向上しているため、頭上の吊り戸棚がなくなっても、日常的に使う調理器具や食器類は十分に収めることができるのです。
施工後:クリナップのKTシリーズが創り出す光あふれる空間
見えない部分の配管を整え、壁紙や床を綺麗に張り替えた後、新しいシステムキッチンの設置が完了いたしました。見違えるように明るく、洗練された空間へと生まれ変わったキッチンの様子をご覧ください。



今回新しく採用いたしましたのは、水回り設備のトップメーカーであるクリナップのKTシリーズという製品です。シンク側の横幅が1800ミリメートル、コンロ側の横幅が1650ミリメートルという、非常にゆったりとしたサイズのL字型キッチンをオーダーいたしました。
マットで落ち着きのある木目調の扉カラーが、フローリングの質感と見事に調和し、まるでカフェの厨房のようなお洒落で温かみのあるインテリアを創り出しています。ワークトップには、傷や汚れに強く、透明感のある美しさが特徴の人工大理石を採用し、ステンレスにはない柔らかな印象を与えています。
そして何より素晴らしいのが、この圧倒的な開放感です。シンクの頭上にあった大きな吊り戸棚と下がり壁が完全になくなったことで、視線がそのまま奥のリビングルームや窓の外の景色へと真っ直ぐに抜けるようになりました。お料理をしながらでも、リビングのソファでくつろぐご家族と自然に会話を交わすことができ、テレビを見ながら楽しく家事を進めることができます。また、小さなお子様がリビングで遊んでいる様子も、キッチンからしっかりと目を配ることができるため、親御様にとってこれ以上ないほど安心できる間取りへと進化しました。
キッチンリフォームで、毎日の暮らしをもっと豊かに
キッチンは、毎日必ず長い時間を過ごす大切な場所です。だからこそ、使い勝手の悪さや孤独感を我慢して使い続けるのではなく、ご自身のライフスタイルに合った心地よい空間へとアップデートすることが、日々の生活の質を劇的に向上させるための最も確実な投資となります。
今回のように、配管の位置を変えずに壁だけを撤去して開放感を得るリフォームは、ご予算と効果のバランスが非常に優れたおすすめの手法です。キッチンが明るくなるだけで、お料理のモチベーションが上がり、ご家族が自然とキッチンの周りに集まってくる温かな団らんの時間が生まれます。
私たち松美装では、今回ご紹介したようなキッチンの交換工事はもちろんのこと、壁付けのキッチンをアイランド型に変更するような大規模なレイアウト変更や、食器棚の造作、そしてそれに伴う内装のトータルコーディネートまで、お住まいに関するあらゆるご相談を承っております。
我が家のキッチンも壁を壊すことができるのだろうかという疑問や、最新のキッチンにはどのような機能があるのかカタログを見てみたいというご要望、そして費用がどれくらいかかるのか現地を見て見積もってほしいといったご相談も大歓迎です。現地への訪問調査とお見積りの作成はすべて無料で行っております。
ご家族の笑顔があふれる、世界に一つだけの理想のキッチン空間を創り上げるために、経験豊富なスタッフが真心を込めてサポートさせていただきます。少しでも気になることがございましたら、どうぞいつでもお気軽に私たち松美装までお問い合わせください。皆様からのご連絡を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
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