こんにちは、総合リフォームの松美装です。日々の生活の中で、うっかり家具をぶつけたり、重い荷物を運んでいる際にバランスを崩したり、あるいはお子様が遊んでいる最中に、室内ドアに穴を空けてしまったというご経験はございませんでしょうか。室内ドアの多くは、開け閉めを軽くするために表面の板が非常に薄く作られており、中が空洞になっているフラッシュ構造と呼ばれる造りになっています。そのため、少し強い衝撃が加わると簡単に陥没して表面の板が割れ、大きな穴が空いてしまいます。
毎日目にするドアに穴が空いていると、そこを通るたびに気分が落ち込んでしまうものです。しかし、この穴を直すためにドアを丸ごと新しいものに交換しようとすると、同じデザインのドアがすでに廃盤になっていて見つからなかったり、ドアの枠ごと交換する大掛かりな大工工事になって、費用が想像以上に高額になってしまったりと、多くのハードルが存在します。そこで今回は、ドア本体を丸ごと交換するという大掛かりな工事を行うことなく、ダイノックシートという特殊な建築用化粧フィルムを張ることで、新品同様に修復した施工事例をたっぷりのボリュームでご紹介いたします。
ドアに空いた穴を放置することの危険性とデメリット
ドアに空いた穴をそのまま放置しておくことは、見た目の問題だけでなく、安全面や機能面でも大きなデメリットがあります。割れた木の板のささくれが飛び出している状態は、お子様やペットが触れて怪我をしてしまう危険性が非常に高く、大変危険です。また、ドアの内部の空洞がむき出しになることで、お部屋の防音性や断熱性が低下し、冷暖房の効率が悪くなってしまうという問題も発生します。
賃貸物件にお住まいの方であれば、退去時に高額な修繕費用を請求される原因にもなります。持ち家であっても、来客があった際に真っ先に目についてしまうため、早急な対応が求められる箇所と言えます。このようなお悩みを、たった数時間の工事で、そしてドア交換の半額以下の費用で完全に解決できるのが、プロの技術によるシート張り補修なのです。
施工前:表面の板が割れて空洞が見えてしまった室内ドア
それでは、今回補修のご依頼をいただいた室内ドアの、施工前の様子を見てみましょう。

ドアの表面に強い衝撃が加わり、表面の板が完全に割れて陥没し、内部の空洞が黒く見えてしまっている状態です。かなり目立つ位置に大きな穴が空いており、このままでは日常生活に支障をきたしてしまいます。
写真をご覧いただくとお分かりいただける通り、ドアノブや鍵の部品がすでに外された状態になっています。実はこちらは、お客様ご自身が事前に部品を取り外してくださっていた状態です。ドアにシートを張る際、金具がついたままではその周囲を綺麗に張り込むことができず、仕上がりに妥協が生じてしまいます。そのため、私たちは必ずすべての部品を一度取り外してから作業を行います。今回はお客様の細やかなお気遣いにより、私たちが到着してすぐに最も重要な補修作業に取り掛かることができ、大変スムーズに工事を進めることができました。
仕上がりを左右する、プロの下地補修とパテ処理の極意
ダイノックシートを張る工事において、一般の方にはあまり知られていない、最も重要で職人の腕が試される工程があります。それが、新しいシートを張る前の下地補修という作業です。
穴が空いた部分に、そのまま上からシールのようにシートを張れば綺麗になると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは大きな間違いです。化粧シートは非常に薄く柔軟な素材であるため、下地にわずかな凹凸や傷の溝が残っていると、光の加減でその段差が新しいシートの表面にそのまま浮き出てしまい、補修した跡がはっきりと分かってしまうのです。
そのため、私たち松美装の熟練した内装職人は、まず穴の周囲のささくれや浮き上がっている木材を、カッターやヤスリで丁寧に削り落とし、平らな状態に整えます。次に、陥没した部分の強度を取り戻し、表面を平滑にするために、専用のパテと呼ばれる充填材を何層にも分けてしっかりと埋め込んでいきます。
パテを埋め込んだ後は、それが完全に乾燥して硬くなるのを待ち、サンドペーパーを使って周囲の正常な面と完全に平らになるまで何度も丁寧に削り、滑らかに整えます。指の腹でそっと撫でてみて、ミクロン単位のわずかな段差や引っかかりも感じなくなるまで、この研磨作業を徹底的に繰り返します。この見えない下地作りの工程に、全体の作業時間の大半を費やすと言っても過言ではありません。この極めて平滑な面を作り出す作業が完璧にできて初めて、次のシート張りの工程に進むことができるのです。
プライマー塗布から、扉一面のシート張り込み作業へ
完璧に整えられた下地の上に、いよいよダイノックシートを張り付けていきますが、その前にもう一つ欠かせない作業があります。それがプライマーという特殊な下塗り剤の塗布です。ドア全体にこのプライマーをムラなく塗ることで、シートの接着力を極限まで高め、年月が経っても端からシートが剥がれてくるのを完全に防ぐことができます。
準備が整うと、職人が空気を一切入れないように専用のヘラを使い、慎重かつスピーディーに化粧シートを張り込んでいきます。今回傷があったのはドアの一部でしたが、補修した部分だけに小さなシートをツギハギで張るようなことは決して行いません。傷の部分だけを隠そうとすると、元のドアの色や木目と新しいシートとの間に必ず色の違いや不自然な境界線が生じてしまいます。そのため、私たちはパテで穴を平らに直した後、ドアの面全体を覆うように一枚の大きなシートで包み込むように施工しています。扉一面に継ぎ目なくシートを張り上げることで、空間全体のインテリアと自然に調和する新品同様のクオリティを実現しているのです。
施工後:わずか三時間で新品のように生まれ変わった室内ドア
作業開始からわずか三時間で、新品のように美しく蘇ったドアの様子をご覧ください。


かつて大きな穴が空いていた場所を近くで目を凝らして見ても、どこが破損していたのか全くわからないほど完璧な仕上がりとなりました。まるで工場から出荷されたばかりの新しいドアを取り付けたかのような、美しい木目と光沢が蘇っています。最後に外しておいた鍵やドアノブの部品を元通りに組み付けて、すべての作業が完了となります。
ダイノックシートが選ばれる理由と、その優れた特性
今回施工に使用したダイノックシートは、一般的な文房具のシールなどとは全く次元が違う、建築用に開発された高品質な化粧フィルムです。非常に丈夫な硬質塩化ビニルという素材で作られており、表面には傷や汚れを防ぐ特殊な加工が施されています。そのため、施工後は以前のドアよりも傷がつきにくく、汚れても水拭きでサッと落とせるという実用的なメリットも生まれます。
さらに、デザインのバリエーションが極めて豊富であることも大きな魅力です。本物の木材と見間違えるほど精巧な木目の凹凸が再現されたものから、スタイリッシュな単色カラーや高級感のある石目調や金属調まで、数百種類という膨大なバリエーションの中からお選びいただくことができます。
今回は元のドアの色合いにできるだけ近い木目のシートを選んで現状復帰を行いましたが、この補修の機会を利用して、あえて全く違う色や柄のシートを選び、お部屋の雰囲気をガラッと変えるプチリノベーションを楽しまれるお客様も多くいらっしゃいます。例えば、暗いブラウンのドアを真っ白な美しい木目のシートに変えるだけで、お部屋全体が驚くほど明るく広い印象へと生まれ変わります。
建具の修理からデザイン変更まで、幅広くサポートいたします
室内ドアに空いてしまった穴や傷は、大掛かりな交換工事を行わなくても、プロの技術とダイノックシートを用いれば、短時間で費用を抑えて綺麗に直すことができます。古いドアを粗大ゴミとして廃棄しないため環境にも優しく、とてもコストパフォーマンスに優れた賢いリフォーム手法と言えます。
ご自宅のドアやキッチンの収納扉などに傷や穴があってずっと気になっているという方や、長年の使用で表面が剥がれてきてしまったとお悩みの方は、ぜひ一度私たち松美装にご相談ください。豊富な種類のシート見本をお持ちして、最適な補修プランやデザイン変更のアイデアをご提案させていただきます。
今のドアの状態をプロの目で確認してほしいというご要望や、どのような色のシートがあるのか実際のカタログを見てみたいというお声、そして費用がどれくらいかかるのか見積もりが欲しいといったご相談も大歓迎です。現地への訪問調査や詳細なプランニングはすべて無料で行っております。お客様の毎日の暮らしがもっと快適で、もっとお気に入りの空間になるよう、経験豊富なスタッフが真心を込めてサポートさせていただきます。皆様からのご連絡を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
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