こんにちは、総合リフォームの松美装です。店舗やオフィスといった商業施設において、お客様が足を踏み入れた瞬間に感じる空間の印象は、そのお店のブランドイメージやサービスの質を決定づける非常に重要な要素です。中でも、空間の中で最も大きな面積を占める床面のデザインや清潔感は、無意識のうちにお客様の心理に大きな影響を与えています。
毎日多くのお客様が土足で行き交う店舗の床は、一般の住宅とは比べ物にならないほど過酷な環境に置かれています。長年の使用によってカーペットが擦り切れたり、色あせたり、あるいは端の部分がめくれ上がってきたりすると、空間全体が古びた印象になってしまうだけでなく、お客様が足をつまずいて転倒してしまうといった重大な安全上のリスクも引き起こしかねません。
今回は、そのような経年劣化が進んでしまった店舗の床面を、定休日のわずか1日を利用して新しいタイルカーペットへと全面張り替えを行った施工事例をたっぷりのボリュームでご紹介いたします。店舗の内装工事におけるスピードの重要性や、美しい仕上がりを決定づけるプロの施工手順、そして壁と床の境界を美しく収める巾木の大切さについて、詳しく解説してまいります。
施工前:多くの人が行き交う店舗ならではの床の劣化
まずは、今回床の張り替えご依頼をいただいた店舗の、施工前の様子を見てみましょう。


一見するとまだ使えそうなカーペットに見えますが、近づいてよく確認してみると、店舗ということもあり人の出入りが激しい動線部分を中心に、カーペットの生地が薄く擦り切れてしまっている箇所が散見されました。また、タイルカーペット同士の継ぎ目や壁際の部分で接着剤の劣化が進み、シートが床から浮き上がって剥がれている部分も確認できました。
タイルカーペットは、50センチメートル角ほどの正方形のカーペットをパズルのように床に敷き詰めていく床材です。汚れた部分だけをピンポイントで交換できるという素晴らしいメリットがありますが、その反面、長年の歩行による摩擦や台車の移動などによって強い負荷がかかり続けると、四隅の角から反り返りが発生してしまうことがあります。
剥がれかかったカーペットをそのまま放置していると、そこに靴の先端が引っかかってお客様が転倒してしまう恐れがあります。また、剥がれた隙間にホコリや砂などの細かなゴミが入り込むと、歩くたびに床の下から嫌な音が鳴る原因にもなります。お客様に安全で心地よい時間を過ごしていただくためのホスピタリティの第一歩として、こうした床のサインを見逃さずに定期的なメンテナンスを行うことが店舗運営においては非常に重要となります。
作業中:古いカーペットの撤去と専用のりの塗布
店舗の営業への影響を最小限に抑えるため、今回はお店の定休日となる1日をいただいて、スピードと正確さを両立させた集中施工を行いました。

まずは、店舗内の什器や荷物を移動させ、既存の古いカーペットを床からすべて綺麗に剥がし取る作業からスタートします。カーペットを撤去すると、建物の土台となるコンクリートなどの下地が露出します。この下地の表面に前の接着剤のダマやゴミが残っていると、新しいカーペットを敷いた際に凹凸となって表面に浮き出てしまうため、ヘラなどを使って平らで滑らかな状態になるよう入念に清掃と下地処理を行います。
下地が綺麗に整った後、新しいカーペットを固定するための施工用のりを床の全面に均一に塗布していきます。このタイルカーペットの施工に使用するのりは、ピールアップボンドと呼ばれる非常に特殊な性質を持った接着剤です。
一般的な強力なボンドは乾燥するとカチカチに固まってしまいますが、ピールアップボンドは乾燥した後も強力な粘着テープのようにベタベタとした粘着力を保ち続けるという特徴があります。この特殊なのりを使用することで、カーペットが歩行によってズレるのを防ぎつつ、将来もし飲み物をこぼして汚してしまった際などには、その一枚だけをベリッと剥がして新しいものに簡単に交換することができるのです。
作業中:緻密な計算による割り付けと端部のカット技術
床に塗ったのりが適度に乾燥し、最適な粘着力を発揮する状態になったことを確認してから、いよいよ新しいタイルカーペットを一枚一枚丁寧に貼り付けていきます。

タイルカーペットを貼る際、部屋の端から適当に並べていくようなことは決して行いません。必ず部屋の中心線を正確に測り出し、そこを基準にして四方へと均等に広げていくように貼り進めます。これを割り付けと呼びます。事前の割り付け計算を怠ると、部屋の片側の壁際だけカーペットが数センチメートルという極端に細い切れ端になってしまい、見た目が非常に悪くなるだけでなく、細い端材はすぐに剥がれてきてしまう原因となるからです。
また、今回のように異なる二色のカーペットを使用して市松模様などの柄を表現する場合は、一枚一枚の目の向きや順番を絶対に間違えないよう、高度な集中力を持って作業を進めていきます。

そして、床を仕上げる上で最も職人の腕が試されるのが、壁に接する端の部分の処理です。建物の壁というものは、一見真っ直ぐに見えても実はわずかに歪んでいたり斜めになっていたりするものです。職人はその壁の微妙な歪みに合わせて、カーペットを専用のカッターでミリ単位の精度で切り落とし、隙間なくぴったりと壁際に収めていきます。
さらに、カーペットの張り替えに合わせて、壁の一番下の床と接する部分に貼られている巾木と呼ばれる帯状の部材も新しいものへと貼り替えていきます。店舗などでよく使われるソフト巾木は、掃除機が壁にぶつかった際の傷を防いだり、靴の汚れが壁紙につくのを守ったりする重要な役割を持っています。床だけが新品になっても、足元の巾木が古く汚れたままだと空間全体が引き締まりません。床材と巾木をセットで一新することが、完成度を飛躍的に高めるためのプロのセオリーです。
施工後:サンゲツの床材が生み出す洗練されたモノトーン空間
朝から始まったすべての張り替え作業が夕方には無事に完了いたしました。家具や什器を元の位置に戻し、新たな装いでお客様をお迎えする準備が整った店内の様子をご覧ください。

施工前の少し色あせた印象から一転し、シックで落ち着きのあるモノトーン調の素晴らしい仕上がりとなりました。二色のカーペットを交互に配置することで床面にリズミカルな表情が生まれ、店舗全体がスタイリッシュで洗練されたモダンな空間へとガラッと雰囲気を変えました。
今回使用した床材は、国内最大手のインテリアメーカーである株式会社サンゲツのタイルカーペットです。品番は濃いグレーのNT344と、明るいグレーのNT392を採用いたしました。サンゲツのNTシリーズは、オフィスや商業施設でのハードな使用を前提として開発されたプロユースの床材です。特殊なナイロンやポリプロピレンの糸が高密度で織り込まれており、土足で毎日大勢の人が歩き回ってもへたりにくく、長期間にわたってその美しさとクッション性を保ち続ける優れた耐久性を誇っています。
また、防炎性能や静電気の発生を抑える制電性能もしっかりと備わっているため、不特定多数のお客様が訪れる店舗において、法令を遵守しつつ安全で快適な環境を提供するための最適な選択と言えます。
店舗やオフィスの床リフォームは松美装へご相談ください
今回の店舗のような商業空間の場合、一般的な住宅と比較して人の出入りが桁違いに多いため、どうしても床材の色あせやほつれ、接着剤の劣化による剥がれなどが格段に早く進行してしまいます。お客様に常に清潔で安心できる空間を提供し、お店のブランド価値を高く保ち続けるためには、数年ごとの定期的な床材の交換やメンテナンスを計画しておくことを強くおすすめいたします。
床が綺麗になるだけで、空間の明るさは見違えるように向上し、そこで働くスタッフの皆様のモチベーションアップにも必ず繋がります。
私たち松美装では、今回ご紹介したようなタイルカーペットの張り替えをはじめ、木目調のフロアタイルへの変更、長尺シートの施工など、店舗やオフィスにおけるあらゆる床面のリフォーム工事に幅広く対応しております。営業日への影響を考慮した休日や夜間の集中施工のご相談や、お店のコンセプトに合わせたデザインのご提案、そして詳細な現地調査とお見積りの作成はすべて無料で行っております。
お客様のビジネスの成功を、足元の美しさと安全性からしっかりと支えさせていただきます。現在のお店の床の汚れや剥がれが少しでも気になり始めているオーナー様やご担当者様は、どうぞいつでもお気軽に私たち松美装までお問い合わせください。皆様からのご連絡を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
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