こんにちは、総合リフォームの松美装です。昔ながらの在来工法と呼ばれるタイル張りのお風呂は、重厚感があり、好みの色やサイズのタイルを自由に組み合わせることができるため、今でも根強い人気を誇る浴室スタイルです。しかし、タイルやそれらを繋ぐ目地は、長年の使用によって少しずつ劣化が進行していくデリケートな素材でもあります。
特に浴室は、熱いお湯と冷たい水が交互にかけられ、激しい温度変化に日常的にさらされる過酷な環境です。この急激な温度変化による膨張と収縮の繰り返しや、地震による建物の微細な揺れ、あるいは下地材の経年劣化などが原因で、ある日突然タイルが盛り上がってきたり、表面にピキッとひびが入ってしまったりすることがあります。
今回は、まさにそのような症状が現れてしまった浴室において、傷んだ部分のタイルだけをピンポイントで張り替える部分補修の施工事例をご紹介いたします。タイルの割れを放置することの恐ろしいリスクや、周囲の綺麗なタイルを傷つけずに修復するプロの技術について、詳しく解説してまいります。
施工前、被害を拡大させないための迅速な状況確認
まずは、今回補修のご依頼をいただいた浴室の、施工前のタイルの様子を見てみましょう。


床と壁が接する立ち上がりの部分や、洗い場の床の一部において、タイルが不自然に盛り上がって浮き上がり、表面に亀裂が走っているのがはっきりと確認できます。一見すると、数枚のタイルが割れているだけなので、まだ普通にお風呂に入れるし大丈夫だろうと軽く考えてしまうかもしれません。しかし、浴室におけるタイルのひび割れや浮きは、建物全体に致命的なダメージを与える可能性を秘めた非常に危険なサインなのです。
タイル表面のガラス層は水を通しませんが、ひび割れた隙間や欠け落ちた目地からは、シャワーを浴びるたびに大量の水分が壁の裏側や床下のコンクリートへと容赦なく侵入していきます。内部に入り込んだ水は逃げ場がなく、常に湿った状態を作り出します。これが長期間続くと、建物の土台となる大切な木材を腐らせてしまうだけでなく、湿気を好むシロアリを呼び寄せる最大の原因となってしまうのです。
シロアリ被害や土台の腐朽が進行すると、最終的には浴室全体を解体して木材から組み直すという数百万円規模の大改修が必要になってしまいます。そのため、タイルのひび割れを見つけたら、被害が表面だけで収まっているうちに迅速に補修を行うことが何よりも重要なのです。今回は被害の範囲が限定的であったため、大掛かりな全体改修ではなく、傷んだタイルのみを交換する部分張り替えを行うことになりました。
作業中、周囲のタイルを保護しながらの慎重な剥がし作業
それでは、実際の補修作業の工程に入ります。まずは、浮き上がってしまっている既存の古いタイルを慎重に剥がし取る作業からスタートします。


部分的な張り替えにおいて最も神経を使うのが、この解体作業です。割れているタイルだけをハンマーやタガネを使って叩き割って取り除いていくのですが、力加減を少しでも間違えると、隣接している全く問題のない綺麗なタイルまで道連れにして割ってしまったり、傷をつけてしまったりする恐れがあります。
周囲のタイルに衝撃が伝わらないよう、目地の部分に丁寧に切れ目を入れ、少しずつ確実に古いタイルと劣化した下地のモルタルを削り落としていきます。古い接着剤やモルタルのカスが残っていると、新しいタイルを貼った時に段差ができてしまうため、下地が完全に平らになるまで入念に清掃と調整を行います。
作業中、新しいタイルの貼り付けと防水の要である目地埋め
下地が綺麗に整ったら、いよいよ新しいタイルを貼り付けていく工程へと進みます。


剥がした枚数と面積にぴったりと合うように、水回りに適した専用の強力な接着剤やモルタルを下地に均一に塗り広げます。そして、新しいタイルを1枚ずつ、周囲のタイルとの高さや目地の幅が完全に揃うように微調整しながら、慎重に圧着していきます。
タイルがしっかりと壁や床に固定されたことを確認した後、タイルとタイルの間の隙間を埋める目地材を塗り込んでいきます。目地材は、タイルの接着を補強するだけでなく、水の侵入を防ぐ防水層としての極めて重要な役割を持っています。ゴムゴテと呼ばれる専用の道具を使って、目地の奥深くまで隙間なく充填剤を押し込み、表面の余分な目地材を濡れたスポンジで手早く綺麗に拭き取って仕上げていきます。
施工後、水漏れの不安を解消した安全で美しいバスルームへ
目地材が完全に乾燥し、しっかりと硬化すればすべての補修作業が完了となります。見違えるように綺麗に修復された浴室の様子をご覧ください。


盛り上がって危険だった部分は完全に平らになり、ひび割れも跡形もなく消え去りました。周囲の既存のタイルとも自然に馴染んでおり、どこを補修したのか分からないほど美しい仕上がりとなっています。これで、ひび割れから床下へ水が漏れ出す心配は一切なくなり、シロアリや木材の腐食といった恐ろしい二次被害のリスクを完全に断ち切ることができました。また、裸足で歩いた時に割れたタイルの破片で怪我をする危険性もなくなり、ご家族全員が安心して毎日のバスタイムを楽しむことができます。
浴室のささいな変化は建物からのサインです
今回はタイルの部分的な張り替えというピンポイントの修繕をご紹介いたしました。お風呂のリフォームと聞くと、すべてを解体して新しいユニットバスに入れ替える大掛かりな工事しか選択肢がないと思われがちですが、建物の状態やご予算に合わせて、今回のような小規模な修繕工事も柔軟に対応することが可能です。
もちろん、タイルの傷みが浴室全体に広がっている場合や、冬場の寒さを根本的に解消したいといった場合には、保温性に優れた最新のユニットバスへの交換工事も強力におすすめしております。その他にも、色あせた浴槽や壁を専用の塗料で新品のように蘇らせる浴室塗装や、動きが悪くなった浴室ドアの交換など、水回りに関するあらゆるお悩みに幅広くお応えいたします。
お風呂の床が少し浮いている気がする、タイルの目地が欠けて穴が空いているなど、日常のささいな変化は建物からの危険を知らせるサインかもしれません。被害が小さいうちに適切な処置を施すことが、お住まいを長持ちさせる最も賢い選択です。
少しでも浴室のことで気になる症状がございましたら、どうぞいつでもお気軽に私たち松美装までご相談ください。現地への訪問調査とお見積りの作成はすべて無料で行っております。経験豊富なスタッフが、お客様の浴室の状態を的確に診断し、最適なリフォームプランをご提案させていただきます。皆様からのご連絡を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
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