こんにちは。間取り変更を伴う大規模なフルリノベーションから、和室の畳や襖の張り替えといった日本の伝統的な内装メンテナンスまで、お住まいの空間づくりをトータルでお手伝いする「総合リフォームの松美装」です。
フローリングの洋室が主流となった現代の住宅においても、ごろんと横になってくつろいだり、洗濯物を畳んだり、あるいはお客様をお通しする客間として、一部屋あると非常に重宝するのが「和室」です。その和室の主役であり、足元から私たちを癒やしてくれるのが「畳」ですが、皆様はご自宅の畳の正しいお手入れ方法や、張り替えのタイミングをご存知でしょうか。
「畳の色が茶色くなってきたけれど、いつ張り替えればいいのか分からない」「表替えという言葉を聞くけれど、畳を全部買い替えるのとは何が違うのだろう」と、疑問をお持ちの方は非常に多くいらっしゃいます。
今回は、長年の使用によって日焼けや擦り切れが生じていた和室の畳に対し、『表替え(おもてがえ)』という手法を用いて、まるで新品のような美しい青緑色の空間へと蘇らせた施工事例をご紹介いたします。知っているようで意外と知らない畳の構造から、張り替えの適切な時期、そして新らしい「い草」がもたらす素晴らしい健康効果まで、たっぷりのボリュームで詳しく解説してまいります。
施工前(BEFORE):衣類につく「ササクレ」は張り替えのサイン
まずは、今回リフォームのご依頼をいただいたお部屋の、施工前の畳の状態を見てみましょう。


長年大切にお使いいただいていた畳ですが、全体が茶色く変色(日焼け)してしまっています。また、よく歩く動線の上や、座布団を敷いて座っていた場所を中心に、表面が擦れて白っぽくなり、い草の繊維が崩れているのがお分かりいただけると思います。
畳の表面に使われている「い草」は天然の植物です。窓から入る太陽の紫外線や室内の照明の光を長期間浴び続けることで、どうしてもこのように退色が進みます。さらに年月が経過して乾燥が進むと、植物の繊維がもろくなり、摩擦によって「ササクレ」と呼ばれる細かい剥がれが生じ始めます。
和室に座った後、黒い靴下やズボンにい草の細かいクズがポロポロとくっついてしまうようになったら、それは表面のい草が限界を迎えているという明確なサインです。この状態を放置すると、衣服が汚れるだけでなく、細かなチリとなって空気中を舞い、吸い込んでしまう恐れもあるため、早めのメンテナンスが必要となります。
意外と知らない「畳の表替え」とは。構造とメンテナンスの仕組み
古くなった畳を綺麗にする際、多くの方が「古い畳を捨てて、新しい畳を買ってくる」と想像されます。しかし、日本の伝統的な建材である畳は、非常にエコで無駄のない素晴らしい構造を持っています。
畳は大きく分けて、以下の三つのパーツで構成されています。
- 畳床(たたみどこ): 畳の芯となる、一番分厚い土台の部分です。昔は藁(わら)を圧縮して作っていましたが、現在は断熱性や防虫性に優れた建材ボード(木質チップやポリスチレンフォーム)が多く使われています。
- 畳表(たたみおもて): 皆様が直接触れる、表面のござの部分です。天然のい草を織り上げて作られています。
- 畳縁(たたみべり): 畳の長い辺を補強し、装飾の役割も果たす布製の縁(ふち)のことです。
今回行う『表替え』とは、一番分厚くて頑丈な土台である「畳床」はそのまま再利用し、傷んでしまった表面の「畳表」と、布製の「畳縁」の二つだけを取り外して、新しいものに張り替えるというメンテナンス手法です。土台ごとすべて買い替える(新調する)のに比べて費用を大幅に抑えることができ、古い土台を捨てるゴミも出ないため、環境にもお財布にも非常に優しいリフォームと言えます。
畳を長持ちさせるための、適切な張り替え時期の目安
畳を無駄なく長く使い続けるためには、適切な時期に適切なメンテナンスを行うことが重要です。一般的に推奨されている畳のメンテナンススケジュールをご紹介します。
| メンテナンスの種類 | 実施の目安と作業内容 |
|---|---|
| 1. 裏返し(うらがえし) | 目安:新しい畳を入れてから3〜5年 現在の畳表(ござ)を一度剥がし、くるっと裏返して、日焼けしていない綺麗な裏面を上にして張り直す方法です。畳縁(へり)だけは新しいものに交換します。 |
| 2. 表替え(おもてがえ) | 目安:10年から15年(※今回の事例です) 裏返して使っていた面も傷んできたら、土台を残して表面のござと縁を新しいものに交換します。新品のい草の香りが蘇ります。 |
| 3. 新調(しんちょう) | 目安:15年から20年以上 畳の上を歩くとフカフカと沈み込む感じがしたり、畳と畳の間に大きな隙間が空いてきたりした場合は、土台(畳床)の寿命です。この場合はすべてを丸ごと新しい畳に入れ替えます。 |
今回の事例では、ご使用から10年以上が経過しており、表面の擦り切れが目立っていましたが、土台となる畳床にはまだしっかりとした硬さと耐久性が残っていたため「表替え」を選択いたしました。職人が一度畳を工房へ持ち帰り、専用の機械で古いござを剥がし、新しいい草をピンと張って縫い直した後、お部屋へと納品します。
施工後(AFTER):青々とした美しい色彩と、い草の香りが蘇る空間
表替えを終えた畳を和室に敷き詰めました。リニューアルが完了した、見違えるように美しい和室の様子をご覧ください。


いかがでしょうか。茶色く変色してササクレ立っていた古い畳が、目が覚めるような美しい青緑色の畳へと完全に蘇りました。お部屋全体の空気までが澄み切って、パッと明るく清潔感に満ちた空間へと進化しています。新しい畳縁(へり)のキリッとした直線が、和室特有の凛とした美しさを引き立てています。
そして何より、写真や文字では決してお伝えできない最高の魅力が「新しいい草の香り」です。表替えを終えた畳をお部屋に敷き詰めた瞬間、青々とした心地よい香りが部屋中に広がり、まるで大自然の森の中にいるかのような、深い安らぎと清々しさに包まれました。
天然の空気清浄機。い草が持つ驚くべき3つの健康効果
私たちが和室に入ると自然と心が落ち着くのは、気のせいではありません。畳の表面に使われている天然の「い草」には、私たちの心と体を健康に保つための、科学的にも証明された素晴らしいパワーが秘められています。
一つ目は「リラックス効果(森林浴効果)」です。い草の香りには、樹木が発散するのと同じ「フィトンチッド」という芳香成分が含まれています。この香りを嗅ぐことで、人間の自律神経が整い、深いリラクゼーション効果を得られることが分かっています。
二つ目は「空気の浄化作用」です。い草の内部は、無数の小さな部屋が並んだようなハニカム構造になっています。この構造が、空気中の二酸化窒素や、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着し、お部屋の空気を綺麗に浄化してくれます。
三つ目は「優れた調湿効果」です。い草は、お部屋の湿度が高い夏場には空気中の水分をたっぷりと吸い込み、空気が乾燥する冬場には蓄えていた水分を放出してくれます。電気を使わずに、一年中快適な湿度を保とうとしてくれる、まさに天然のエアコンのような働きをしてくれるのです。
和室のメンテナンスは、豊富な実績を持つ松美装へ
畳は、きちんとしたタイミングで定期的にお手入れをしてあげれば、何十年も長持ちする非常に優秀でサステナブルな建材です。い草が傷んで服につくようになってしまった和室も、今回ご紹介した「表替え」を行うだけで、見違えるほど美しく、そして健康的な空間へとリフレッシュさせることができます。
また、今回は昔ながらの一般的な畳縁を使用しましたが、最近ではアーガイルチェックや水玉模様など、モダンで可愛らしいデザインの畳縁も数多く登場しています。縁のデザインを変えるだけでも、和室の雰囲気をガラッと洋風やモダンにアレンジして楽しむことが可能です。
私たち松美装では、今回のような畳の表替えや新調から、襖(ふすま)や障子の張り替え、そして和室をフローリングの洋室へと変更する大規模な間取り変更まで、お客様のライフスタイルに合わせたあらゆるご提案を承っております。
「うちの畳は表替えで済むのか、新調しなければならないのか見てほしい」「見積もりだけでも出してもらえるだろうか」といったご相談も大歓迎です。現地への訪問調査や、畳の健康診断、そして概算のお見積りはすべて無料で行っております。
毎日の疲れを癒やし、ごろんと寝転がって深呼吸したくなるような美しい和室を取り戻してみませんか。少しでも気になることがございましたら、どうぞいつでもお気軽に私たち松美装までお問い合わせください。皆様からのご連絡を、スタッフ一同、心よりお待ちしております。
まずはお気軽にお問い合わせください
無料
定休日/日曜・祝日
※こちらは、弊社受付につながります。
工事内容や金額等の詳細については、担当者より折り返しご連絡させていただきます。






























