こんにちは、総合リフォームの松美装です。日本の気候風土に合わせて発展してきた和室は、高い調湿作用を持つい草の香りに包まれ、ゴロリと横になってくつろぐことができる、現代の住宅においても非常に人気のある癒やしの空間です。
しかし、畳はフローリングとは異なり、天然素材で作られているため、快適な状態を維持するためには定期的なメンテナンスが欠かせません。毎日歩いたり座ったりすることで表面が擦り切れ、窓から入る紫外線によって青々とした色は徐々に黄色く変色していきます。そのままお手入れをせずに長年放置してしまうと、表面がささくれて衣服に付着したり、ダニやカビが発生しやすくなったりと、衛生面でも様々なトラブルを引き起こす原因となってしまいます。
今回は、長年の使用で経年感が目立っていた和室の畳を、表替えと呼ばれる手法で真新しく美しく蘇らせた施工事例をたっぷりのボリュームでご紹介いたします。畳の奥深い構造の解説から、表替えと新調の違い、そして適切なメンテナンスの時期について、プロの視点から詳しく解説してまいります。
施工前:経年劣化による汚れとシミが目立つ和室の畳
まずは、今回表替えのご依頼をいただいた和室の、施工前の様子を見てみましょう。


全体的に日焼けによる黄ばみが進行しており、かなり強い経年感を感じさせる状態となっていました。表面のい草は乾燥してささくれが目立ち、部分的には飲み物をこぼしたような黒ずんだシミも確認できます。畳と畳の境目を美しく引き締めるための畳縁と呼ばれる布地の帯も、色あせて擦り切れてしまっています。
このような状態の畳は、見た目が美しくないだけでなく、い草本来が持っている空気の浄化作用や湿気をコントロールする機能も完全に失われてしまっています。お客様も、和室に入るたびに古びた印象を受けてしまうことや、お客様をお通しするのにためらいを感じてしまうというお悩みを抱えておられました。そこで今回は、既存の畳の芯材をそのまま活かしながら、表面だけを新しく張り替える表替えという施工を行うことになりました。
畳の三層構造と表替えというエコなメンテナンス手法
畳を綺麗にする方法をご説明する前に、そもそも畳がどのような構造で作られているのかを知る必要があります。普段私たちが目にしている畳は、実は三つの異なるパーツが組み合わさってできています。
一つ目は、畳の土台となる分厚い板状の芯材である畳床です。昔は乾燥させた稲わらを何層にも重ねて圧縮して作られていましたが、現在は軽量で断熱性に優れた建材用のボードが主流となっています。二つ目は、その畳床の上に被せられている、い草を織り込んで作られたゴザの部分である畳表です。そして三つ目が、畳の長い辺を補強し、装飾の役割も果たす布地の帯である畳縁です。
畳のお手入れには、傷み具合に合わせて裏返し、表替え、新調という三つの段階があります。裏返しは、表面の畳表を一度剥がして裏返し、再び張り直すという最も手軽な方法です。そして今回の表替えは、土台となる畳床は既存のものをそのまま再利用し、表面のゴザである畳表と、縁取りの布である畳縁の二つを全く新しいものへと交換する手法です。
土台からすべて買い替える新調に比べて、廃棄するゴミの量が少なく、費用も大幅に抑えることができるため、環境にもお財布にも非常に優しい、エコなメンテナンス方法と言えます。
施工後:い草の豊かな香りが広がる青々とした美しい和室へ
古い畳を一度引き上げ、熟練の職人が一枚一枚丁寧に新しい畳表と畳縁を張り付けた後、再び和室へと敷き込みました。見違えるように美しく、生き生きとした空間へと生まれ変わった施工後の様子をご覧ください。


施工前の黄ばんでシミだらけだった面影は完全に消え去り、新品のい草ならではの鮮やかな青緑色が和室全体を明るく照らし出しています。新しい畳表にはピンとした張りが蘇り、部屋の空気が一瞬にして浄化されたかのような、清潔感に満ちた素晴らしい仕上がりとなりました。
写真ではお伝えすることができませんが、新しい畳表の最大の魅力は、その豊かな香りです。張り替えたばかりの和室の扉を開けると、森の中にいるような清々しいい草の香りが部屋いっぱいに広がり、深いリラックス効果をもたらしてくれます。い草の香り成分には、アロマテラピーなどでも使用される鎮静効果が含まれており、ストレスを和らげ、心を落ち着かせる作用があることが科学的にも証明されています。
また、今回は畳縁も新しいものへと交換いたしました。濃い色合いの美しい畳縁を選んだことで、空間の輪郭がシャープに引き締まり、和室全体がよりモダンで洗練された印象へとグレードアップしています。畳床は元のものを再利用しているため、新しい畳を使用し始めた時と同じように、表面は美しく香り高い状態でありながら、慣れ親しんだお部屋の寸法にピッタリと収まるというメリットがあります。
知っておきたい表替えと新調の適切なタイミング
畳の美しさと機能を保つためには、適切な時期にメンテナンスを行うことが非常に重要です。一般的に、新しい畳を使い始めてからおおよそ4年から5年が経過した頃が、今回ご紹介した表替えを行う最適なタイミングと言われています。この時期になると、い草の青みが失われて全体が黄色く変色し、表面の傷みやささくれが目立ち始めます。
表替えを行うことで、見た目の美しさとい草の香りは新品同様に復活しますが、土台である畳床は交換しないため、歩いた時の踏み心地やクッション性については、表替えを行う前と大きく変わることはありません。
もし、畳の上を歩いた時に足が深く沈み込むようなフカフカとした感覚がある場合や、畳と畳の間に大きな隙間ができてしまっている場合は、土台である畳床自体が寿命を迎えているサインです。このような状態になると、表面だけを張り替えても根本的な解決にはならないため、畳床を含めてすべてを新しく作り直す新調という工事が必要となります。畳の新調の目安は、使用環境にもよりますがおおよそ10年程度と言われています。ご自宅の畳の状態が表替えで対応できるのか、それとも新調すべきなのか、ご自身で判断するのは難しい場合が多いため、プロの目による診断をおすすめいたします。
和室のリフォームや畳のメンテナンスはお任せください
和室は、ご家族がくつろぐ団らんの場として、あるいは大切なお客様をおもてなしする客間として、日本の住宅になくてはならない特別な空間です。畳を青々と美しく保つことは、住まう人の心を豊かにし、毎日の生活に潤いを与えてくれます。
私たち松美装では、今回ご紹介した畳の表替えはもちろんのこと、すべてを新しくする畳の新調、やぶれにくい和紙で作られたカラー畳への変更、そして傷んだ襖や障子の張り替えに至るまで、和室に関するあらゆるメンテナンスを承っております。豊富な種類の中から、お客様のお好みやご予算に合わせた最適な素材をご提案させていただきます。
我が家の畳は表替えで綺麗になるのだろうかという疑問や、どのような色の畳縁があるのか見本を見てみたいというご要望、そして費用がどれくらいかかるのか見積もりが欲しいといったご相談は、いつでも無料で承っております。経験豊富なスタッフが、現地へお伺いして畳の状態をしっかりと確認し、最適なプランを作成いたします。
お客様の毎日の暮らしが、い草の香る快適で心地よいものとなるよう、真心を込めてサポートさせていただきます。畳や和室のことで少しでも気になることがございましたら、どうぞいつでもお気軽に私たち松美装までお問い合わせください。皆様からのご連絡を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
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