こんにちは。総合リフォームの松美装です。飲食店を運営される皆様にとって、店舗の衛生管理と保健所の基準遵守は、お客様に安全な食を提供するための最優先事項です。特に近年は衛生意識の高まりとともに、調理場や作業スペースにおける手洗い場の設置基準が厳格に運用されています。しかし、限られた店舗面積の中で新しい設備を導入しようとすると、既存の什器や大型機械との干渉が避けられず、どのようにして基準を満たす仕切りを作るべきか頭を抱えるケースも少なくありません。今回は町田市の飲食店のお客様より、間仕切りを造作する工事をご依頼いただきました。焙煎機の稼働と手洗い場の衛生を両立させるために、既製品では実現不可能なオーダーメイドの施工を行いました。その詳細な工程を、たっぷりのボリュームでご紹介いたします。
今回の現場での最大の課題は、コーヒー焙煎機という熱や振動を伴う機械のすぐ横に、保健所の指導に基づく手洗い場を設置しなければならないという点にありました。食品を扱う空間において、作業工程が異なるエリアを物理的に分離することは衛生上の基本です。しかし、市販されているパーティションや簡易的な間仕切りでは、焙煎機の高さや奥行きに完璧に適合するものがなく、隙間が生じたり強度が不足したりする懸念がありました。そこで私たちは、一分一厘の狂いもない木工事による造作を選択いたしました。熟練のスタッフが、現場の形状を精密に読み取り、どのようにして安定感と機能性を備えた壁を作り上げていったのか。これから店舗の改装や新規開店を検討されている皆様にとって、非常に価値のある内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
施工前。保健所対策としての手洗い設置と仕切りの必要性
まずは施工前の状態から確認していきましょう。左奥の棚があるところに手洗いを設置する為、衛生上、コーヒー焙煎機左側に間仕切り設置のご要望をいただきました。飲食店としての営業許可を維持、あるいは更新するためには、手洗い設備が適切に配置され、かつ汚染のリスクを最小限に抑える構造でなければなりません。

施工前の焙煎機周辺です。現在はオープンな状態ですが、ここに新しいシンクを設置するために、左側にしっかりとした壁を作る必要があります。

別の角度からの確認です。焙煎機は熱を持つため、仕切り材との距離や通気性も考慮しなければなりません。既製品では対応しきれない複雑な環境です。
ただ、既製品ではご希望に沿うサイズがない為、今回は造作する事になりました。店舗リフォームにおいて造作を選ぶ最大のメリットは、ミリ単位で空間を調整できる点にあります。今回のケースでは、焙煎機の操作性を損なわず、かつ新設する手洗い場の利便性を確保できる絶妙なラインを見極めることが求められました。また、店舗の雰囲気に合わせた仕上げを行うことで、単なる衛生用の壁ではなく、インテリアの一部として機能させることも可能です。私たちは、オーナー様のこだわりを形にするため、構造計算から素材の選定まで細心の注意を払って計画を進めました。
骨組みの構築。垂木を使用した強固な基礎作り
造作壁の耐久性を決めるのは、目に見えなくなる内部の骨組みです。先ずは垂木を床や壁に固定し、骨組みを作成いたします。垂木とは、住宅の屋根などを支える際に使われる細長い木材ですが、壁の造作においても非常に優れた強度を発揮いたします。

骨組みの構築中の様子です。垂直と水平を厳格に確認しながら、床と壁の強固な下地がある場所に確実に固定していきます。
骨組みの作成にあたっては、焙煎機の振動が壁に伝わって不快な音を立てないよう、わずかなクリアランスを確保しつつ、構造的には自立できる強さを持たせました。店舗は不特定多数のお客様が出入りする場所でもあるため、万が一の接触時にも倒壊や歪みが生じないよう、通常の間仕切り以上にネジの打ち込み本数や接合部の補強を徹底いたしました。一分一厘の狂いもない基礎ができて初めて、その後のベニヤ貼りが美しく仕上がります。熟練のスタッフは、現場で木材を加工し、既存の建物に馴染むような最適なフレームを組み上げました。
安定性の強化。天井までの金属製ポールによる垂直支持
今回、さらなる工夫を加えたのが垂直方向の安定性確保です。通常、自立式の低い壁だけでは手前側の安定感が不足しがちですが、安定感を増す為に手前には天井まで金属製ポールを設置致しました。このポールが天井と床を突っ張る形で固定されることで、壁全体の剛性が飛躍的に向上いたします。

ポールを設置した状態です。金属の質感が店舗のインダストリアルな雰囲気とマッチし、デザイン的なアクセントとしても機能しています。
金属製ポールを採用した理由は、強度だけでなく、将来的なレイアウト変更の可能性も考慮したためです。完全に壁を天井まで造作してしまうと、店舗の空調効率が変わったり、照明の影ができたりすることがあります。細身ながら強靭なポールを使用することで、視界の抜け感を保ちつつ、壁としての安定感を最大化させることができました。また、ポールの設置箇所は、従業員の方の動線を妨げない位置に精密に計算して配置されています。こうした細かな配慮の積み重ねが、使い勝手の良い店舗空間を支えています。
仕上げと機能。ベニヤの質感と簡易ドアの設置
骨組みが完成した後は、表面の仕上げに入ります。垂木の骨組みにベニヤを貼り、分かりにくいですが手前には丁番で簡易ドアを設置致しました。奥に新設した手洗いが有ります。この簡易ドアは、清掃時やメンテナンス時に奥のスペースへ容易にアクセスできるようにするための工夫です。

完成した間仕切りです。ドアの建付けも一分一厘の狂いなく調整され、スムーズな開閉を実現しています。奥の手洗い場が完全に独立した空間となりました。
一般的に表面にはクロスやダイノックを貼りますが、ご要望によりベニヤの素の状態で完成です。表面はなめらかに加工致しました。ベニヤ板はそのままではささくれが目立つことがありますが、目の細かいヤスリで丁寧にサンディングを施すことで、手で触れても心地よい滑らかな質感に仕上げました。素朴な見た目は個人的にも非常に良いと感じました。木材本来の温かみが感じられる仕上げは、コーヒーの香りが漂う店内の雰囲気に非常に良く馴染んでおります。塗装や壁紙をあえて施さない「引き算のデザイン」は、素材の良さを熟知した技術者だからこそ提案できる選択肢の一つです。
店舗における造作リフォームの3つのメリット
既製品では解決できないお悩みに対し、私たちは造作による最適な解決策を提示いたします。
- スペースの有効活用。柱の間や家具の横など、中途半端な隙間を無駄にすることなく、1センチメートル単位で設計が可能です。
- 店舗基準への適合。保健所や消防署の検査基準に合わせて、素材や構造を柔軟に変更できるため、確実に許可を通すことができます。
- コストの最適化。今回のように仕上げをシンプルにすることで、材料費を抑えつつ、必要な機能と強度に予算を集中させることができます。
既製品ではご要望に沿えない場合は、ご希望詳細をお伺いさせて頂きながら造作する事も可能です。理想の店舗作りを、確かな手仕事でサポートさせていただきます。
町田市の店舗リフォームは松美装にお任せください
私たちは町田市を中心に、長年培ってきた経験と知識を活かし、住宅から飲食店、オフィスまで幅広いリフォームに対応しております。今回のような特殊な間仕切り造作は、私たちの腕の見せ所です。店舗運営におけるお困りごとは、オーナー様ごとに千差万別です。私たちはその一つひとつに真摯に向き合い、現場の状況に合わせた最適なプランを算用数字を用いた透明性の高いお見積りとともに提示させていただきます。
現地への無料訪問調査にて、寸法の計測はもちろんのこと、法的な基準の確認や施工後の使い勝手まで、技術的な視点から精密に診断させていただきます。納得いただいた上で施工を開始いたしますので、初めてのリフォームでも安心してご依頼いただけます。お気軽にご相談ください。皆様のビジネスを支える大切な空間を、より機能的で美しい場所へと再生させるために、私たちは全力を尽くさせていただきます。皆様からのご連絡を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
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工事内容や金額等の詳細については担当者より折り返しご連絡させていただきます。
































