こんにちは。間取り変更を伴う大規模なフルリノベーションから、ライフスタイルに合わせた空間デザイン、そして住まいの安全と快適さを守る細やかな内装改修まで、トータルでお手伝いする総合リフォームの松美装です。
毎日、ご家族全員が必ず通り、大切なお客様を最初にお迎えする場所である玄関や廊下。そのような重要な動線において、一歩足を踏み出すたびに足元からギシギシ、ミシミシといった不快な音、いわゆる床鳴りが発生してはいませんでしょうか。
築年数が経過した住宅では珍しくない現象ではありますが、これを単なる経年劣化として放置してしまうのは、お住まいの健康寿命を縮めるだけでなく、住まう方の精神的なストレスや歩行時の安全性を損なう要因となります。特に、車いすを利用されるご家庭や、足腰に不安を抱える高齢のご家族がいらっしゃる場合、床の軋みやわずかな段差は、日常生活における具体的な障壁(バリア)となり、重大な事故を引き起こす可能性さえ孕んでいます。
今回は、町田市周辺にお住まいのお客様からご相談いただいた、車いすでの移動のたびに激しい床鳴りが響いていた玄関の床を、コストを抑えた上張り工法で美しく、そして完璧なバリアフリー仕様へと改善したリフォーム事例をご紹介いたします。予算を抑えつつも、車いすの走行性を損なわないためのプロの工夫について、たっぷりのボリュームで徹底的に解説いたします。
施工前(BEFORE):車いすの荷重が引き起こす、玄関床の悲鳴
まずは、現地調査の際にお伺いした施工前の床の状態をご確認ください。

長年の使用により表面のコーティングが摩耗し、構造的な劣化から深刻な床鳴りが発生していました。
今回のお客様は、日常的に車いすをご利用になられていました。車いすという乗り物は、人間の体重に加えて車体自体の重量が、4つの小さなキャスター(タイヤ)を通じて床面に伝えられます。この接地面が非常に小さい「点荷重」の状態は、一般的な歩行による面荷重と比較して、フローリング材やその下の構造体に対して数倍の負荷をかけることになります。
長年の使用により、フローリング材そのものの接着力が弱まったり、下地の合板が湿気や乾燥を繰り返して痩せてしまったりしている箇所に、この車いすの強い点荷重が加わることで、部材同士が異常な摩擦を起こします。それが、玄関という静かな空間で響き渡るギシギシという不快な音の正体でした。外出や帰宅という毎日の行動のたびにこの音が響くことは、住まう方のQOL(生活の質)を著しく低下させる要因となっていました。
なぜ床鳴りは起こるのか。建築構造から見る摩擦のメカニズム
床鳴りの原因は多岐にわたりますが、大きく分けると以下の3つのパターンに分類されます。
- 実鳴り(さねなり): フローリング材同士の継ぎ目である実(さね)の部分が、乾燥や経年劣化によって擦れ合うことで発生する高い音です。
- 下地鳴り: フローリングの下にある根太(ねだ)や大引きといった骨組みと、フローリングを固定している釘が浮き、荷重がかかった際に部材同士が干渉して発生する重い音です。
- 束鳴り(つかなり): 床を支える床束(ゆかつか)と、地面のコンクリートの間に隙間ができ、床全体が太鼓のように響く現象です。
特に車いすを使用する場合、キャスターが移動する軌道に沿って順次荷重が移動するため、構造のわずかな緩みが連続的な音として現れやすくなります。これを根本的に解消するためには、床材の剛性を高めると同時に、接合部を再固定する必要があります。
プロの提案:経済合理性と「バリアフリー」の高度な両立
床鳴りを解消するための最も抜本的な工事は、既存の床材をすべて撤去し、下地の組み直しから行う張替え工法です。しかし、この手法には大きな壁があります。解体時の騒音、大量の廃材処分費用、そして職人の手間賃。これらが積み重なり、工事費が跳ね上がってしまうのです。
今回のお客様からは、できる限り費用を抑えつつ、日常生活を中断させない短期間での施工を強くご希望いただいておりました。そこで松美装が提示した解決策が、既存の床を土台として再利用し、その上に新しい高機能床材を接着する上張り工法(カバー工法)です。
上張り工法の物理的メリットと懸念される段差問題
上張り工法は、床を二重構造にすることで、床全体のたわみ剛性を飛躍的に向上させることができます。これにより、微細な部材の動きを封じ込め、床鳴りを大幅に軽減することが可能です。何より、解体工事を伴わないため、最短1日で完了し、コストも張替えの約半分から3分の2程度に抑えることができます。
しかし、この工法には避けて通れない課題が存在します。それは、新しい床材の厚み分だけ、床面が高くなってしまうという点です。今回の現場では6mmの床材を選定しましたが、この「わずか6mm」が車いすのキャスターにとっては大きな段差となります。この段差をいかに解消し、シームレスな移動環境を作り出すかが、今回の設計の核心でした。
施工後(AFTER):ハピアフロアが実現する強靭な美しさと走行性
既存床の下地調整を念入りに行い、不陸(凹凸)を解消した上で、新しい床材を緻密に敷き詰めていきました。劇的な変化を遂げたアフター写真をご覧ください。

ライトオーカー色の明るい木目が、光を効率よく反射し、暗かった玄関ホールを劇的に明るく変えました。
いかがでしょうか。以前の古びた印象は完全に払拭され、新築時を彷彿とさせる清潔感あふれる玄関へと生まれ変わりました。今回採用した床材は、国内建材メーカーの雄、大建工業(DAIKEN)のハピアフロア6T(カラー:ライトオーカー)です。
車いす対応床材としてのハピアフロアの卓越した機能
この床材が選ばれた理由は、単なる美観だけではありません。ハピアフロア6Tは、リフォーム専用に開発された製品であり、以下の優れた特性を備えています。
- 高密度木質繊維板の採用: 6mmという薄さの中に、非常に密度の高い芯材が詰め込まれています。これにより、車いすのキャスターによる強い圧縮荷重を受けても凹み跡が残りにくく、スムーズな転がり抵抗を実現します。
- 特殊Wハードコート仕上げ: 表面に施された強靭なコーティングにより、土足に近い環境やペットの爪、家具の引きずりによる傷に対しても、通常のフローリングを凌駕する耐久性を誇ります。
- メンテナンスフリー: ワックスがけを必要とせず、日常の乾拭きだけで長期間その輝きを維持できます。
車いすの走行を妨げない、プロの「スロープ見切り」技術
さて、今回のリフォームの最重要ポイントである、段差の解消について解説します。写真の手前部分、新しく張った床と、既存の廊下の境目をご覧ください。ここには、専用のスロープ見切り材を設置しています。
通常の上張りリフォームでは、この段差をそのままにするか、直角の小さな段差として処理してしまう業者が少なくありません。しかし、車いすを利用される方にとって、6mmの段差を乗り越える際の衝撃は、手首や首、そして車いすのフレームに対しても大きな負担となります。また、杖を利用される方にとっても、この数ミリの段差が転倒の引き金になりかねません。
松美装では、緩やかな傾斜を持つアルミ製、あるいは樹脂製のスロープ見切りを精緻に加工して取り付けました。これにより、車いすが「乗り越える」のではなく「滑り上がる」ことが可能となり、物理的な衝撃をほぼゼロにまで軽減いたしました。この細部へのこだわりこそが、単なるリフォーム店ではない、お住まいのパートナーとしての私たちの誇りです。
お住まいの小さな違和感は、早めのケアが最大の節約に繋がります
「床が鳴るだけで、生活に支障はないから」と、多くの皆様が不具合を我慢して生活されています。しかし、床鳴りは家の内部構造が変化しているサインです。放置し続けることで、床下の部材同士の摩耗がさらに進み、最終的にはシロアリの被害を受けやすい環境を作ったり、構造そのものが折れてしまうという最悪の事態を招くこともあります。
特にバリアフリーの観点では、早めの改修が将来的な介護負担の軽減や、事故による医療費の抑制にも繋がります。私たち松美装は、地元・町田市に根ざした地域密着の施工店として、大規模な工事から、今回のような細やかなバリアフリー対応まで、お客様の現在の状況と将来の暮らしを常に見据えたプランをご提案させていただきます。
松美装では、以下の内装メンテナンスも随時承っております。
- 床の張替え・上張り: ライフスタイルに合わせた最適な床材選び(遮音・防汚・衝撃吸収)。
- 建具の改修: ドアから引き戸への交換、敷居の段差解消工事。
- 手すりの新設: 壁の下地を探し、確実な強度で固定する安全な手すり施工。
- クロスの刷新: 清潔感を向上させ、抗ウイルス機能などを備えた最新壁紙への張替え。
「予算は限られているが、安全だけは確保したい」「他社で高額な見積もりを出され、諦めていた部分を直したい」
そのようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度松美装へご相談ください。現地調査や詳細なお見積りは、すべて無料で行っております。スマートフォン等で撮影した対象箇所の写真をメールやLINEでお送りいただければ、よりスピーディーな概算費用の算出も可能です。
毎日の生活の基盤となる床を、不安のない、心からリラックスできる状態へ。皆様の大切な住まいを守るお手伝いをさせていただける日を、スタッフ一同、心よりお待ちしております。
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